2008年12月23日

石野見幸・ラストステージ

癌の為、余命1ヶ月という過酷な宣告を受けながらも、一度は諦めかけた梅田・ブルーノートのステージも見事にこなし、命の熱唱と共に、生きることの素晴らしさを我々に教えてくれたジャズシンガーの石野見幸さん。私も生前、応援のエールを送らせてもらって来ましたが、残念ながら周囲の願いも叶わず、昨年11月、天に召されてしまいました。しかしこの度、そんな彼女の等身大の生きざまが一冊の本となって帰ってきました。タイトルは「ラストステージ」。NHK取材班が編集を手掛けて完成したこの書籍には、彼女が懸命に駆け抜けた日々の記憶が、鮮やかな輝きに彩られながら収録されています。生前から彼女を応援してきた方は勿論、知らなかったという方も是非、手に取ってお読み下さい。そして、彼女がこの世に遺していった「生」に対する真摯なDNAを、頭で、体で受け止めて、今日を、そして明日を生き抜く心の糧にして下さい。まさにお勧めの一冊です。                                  

石野さんの待望の本が発売されたということで、それを記念して番組としては年内最後の放送を石野さんの特集をお送り致します。
書籍:石野見幸ラストステージ

石野見幸・ラストステージ



http://books.shopro.co.jp/books/nonfiction/laststage.php

                                             
皆さん今晩は。
これからの30分間はこのFM81.4、FM西大和からオンエアされます「ラジオでロック レディオノーウェア」でお楽しみ下さい。お相手させて頂きますのは私、
DJ・PON-CHANG!(ぽんちゃん)

で御座います。どうぞ宜しくお願いします。それでは早速、番組の方進めていきたく思います。

さて、年内の放送も余すところ本日の一回を残すのみとなり、次回の放送は何と2009年、平成21年丑年になってしまう訳で、改めて月日の経つのは実に早い、『光陰矢のごとし』とは先人達も巧い言ったもんだとその叡知に感心するばかりで御座います。何はともあれ今日はそういった訳で、年内最後のオンエアですので、一層エネルギッシュに有終の美を飾るべく、鮮やかにお送りしたいと思っていますので、リスナーの皆さんもその心意気やよしとばかりに、暫しダイヤルはそのままでお付き合い下さいませ。

で、今晩は、年内最後放送に相応しい特集ということで、私も此方FM81.4にお世話になってから3年近く経つことかと思いますが、その間、事在るごとに応援のエールを送らせて貰って来ました兵庫県は姫路市出身の
ジャズシンガー
石野見幸さん。スキルス胃癌による余命1か月という苛烈な運命の宣告を受けながらも、家族をはじめとする周りの人々の大きな愛情にも支えられ、前向きに生き続け、念願の大阪ブルーノート(現・ビルボード大阪)でのステージを実現し、その後も予定されていた東京公演に向けて、治療を続けては積極的な取り組みを見せていた石野さんですが、残念ながら昨年11月8日・木曜日、35歳の若さで他界されました。石野さんは生前「カレント」という珠玉のアルバムを1枚遺されたものの、その他には、具体的な形で、人々の記憶の中にその姿、その生き様を押し留めるものは何もなかった訳ですが、それが今月4日、NHK取材班とフリーライターの中田浩作氏が執筆にあたり、石野さんが歩み続けた日々の断片を上手く纏め上げた「ラストステージ」(2,310円・税込み)なる書籍が、小学館集英社プロダクションから発売となりました。この本には、ファンの間では熱望されていた「大阪ブルーノート」でのステージの模様(3曲)を収録したDVDも合わせて封入されており、「死んだらあかんで」とステージ上から熱いメッセージを聞かせ、生きることへの飽くなき想いをアピールして見せた石野さんと、今再び対面できるというのは実に感動的で、ファンとして彼女を支えてきた者としては、この上もないクリスマスプレゼントになったと喜んでおります。
ということで、今日は、今再び活字となり、またDVDで、魂を震わすような澄み渡る声を響かせるジャズシンガーとしての姿を復活させた「石野見幸」さんにスポットに当てて、生前この世に彼女が遺した唯一無二のアルバムであります名作「カレント」から幾つか曲をチョイスしてお届けしては、番組としても今年最後の締めくくりとさせて頂きたく思います!

石野見幸・ラストステージ



それでは石野さんが遺した2006年発表の名盤「カレント」から先ずは「アイヴ・シーン・ザット・フェイス・ビフォア(リベルタンゴ)」、「Goody! Goody!」、「コラサォン・ヴァガブンド」の3曲をお聞きください!

石野見幸「ラストステージ」詳細はこちら。
http://books.shopro.co.jp/books/nonfiction/laststage2.php

                                        

さて、ここで簡単に石野さんをご存じないという方の為に簡単にプロフィールをご紹介させて頂きたく思いますが…。

石野見幸さん。
彼女は兵庫県姫路市出身で、神戸女子短期大学を卒業後、メイクアップアーチストを志し、その仕事と共に、この時期より「ジャズ・ボーカリスト」としての練習もスタートする。1997年5月よりアローミュージックスクールのボーカルレッスン生として古屋さと子氏に師事し、スタンダードジャズを中心に、ボサノバ等の幅広いレパートリーを習得。そして活動の場所を、京阪神のライブハウスやホテルラウンジのステージ等々に求め、ライブ出演を始める。
その後、大きな病いを患うこととなり、つまずくも、その際に「どう生きるかが大切と思った。命を授けてくれた両親に歌声を残そう」とCD製作を思い立ち、紆余曲折を経ながらも精一杯の努力で、昨年、12/25に晴れて、素晴らしい透明感溢れるクリスタルのような歌声と名曲の数々が収録された1stアルバム「カレント」を発売する。その後も辛い治療の日々は続くものの、7/16(祝・海の日)には大阪ブルーノートにて「サマーライブ」を開催。大成功を収め、またその模様はテレビなどのメディアを通じ大々的に報じられてはさらなる注目を集める。10/17には東京・赤坂のノヴェンバーイレブンスで横田明紀男バンドとのコンサートを予定していたが、その後の体調不良から断念。そして11/8(木)午後3時、「がん性腹膜炎」のため、神戸の病院にて永眠。享年35歳。
ということで、今日はそんな石野さんの生き様を記録した書籍「ラストステージ」が4日に発売になったということで特集をさせていただいている訳ですが、それではここでまた1曲お届けします。
弘田三枝子さんで御馴染みの「人形の家」をお聞きください。                                      

ラジオでロック”「Radio Nowhere」
この番組では皆さんからのご意見、ご感想等々お待ちしております。
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さて、最後も石野さんの曲でお別れしたいと思います。曲は「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」です。


それでは皆さん、また来年もひとつよろしくお願い申し上げます。良いお年を!

お相手はDJ・PONーCHANG!でした。
バイバイ!


(12・28オンエア分)





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Posted by PON-CHANG!(ぽんちゃん) at 16:09│Comments(0)ROCK・音楽
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